苦しい下着や服に悩むことなく、毎日の治療や生活を快適に過ごす助けになれば

万八 小林商店 店主

小林 恵美子 Emiko Kobayashi

当店のサイトをご覧いただき、ありがとうございます。これまで商品を作って販売などしたことなど無かったのですが、乳がんになったことをきっかけに、新たなことにチャレンジ中です。

商品を通して、一人でも多くの方が前向きに楽しい人生を送っていただけるきっかけになればと思います。

開発までのストーリー

日々の生活に彩りを

こんにちは、万八 小林商店の小林です。私が新商品を開発するに至ったストーリーを共有したいと思います。

乳癌が見つかった時、すでに胃癌の手術を経験していた私は、結構なショックを受けましたが、主治医も私も楽観的でした。しかし、結果的には 、10 日置きの 3 回の手術で、全身麻酔 3 回による身体の負担と癌を取り切れていないのではないかという不安、胸の膨らみがごっそりなくなった外観に落ち込みました。胃癌とは違う不自由な感情を抱きました。ある物が無くなることは、乳房に限らず本当に悲しいことです。しかし、不自由はこれからでした。


真冬の抗がん剤の点滴室はコロナ禍で窓が開いていて寒い上に、抗がん剤の副作用である手足の痺れ防止のために氷のミトンをはめ、アイスノンを足に乗せたことを覚えています。こんなに頑張ったのに、徐々に手足がチクチク針で刺される痛みが出始め、ついにはドアに挟まれたような痛みの為、感覚が掴めなくなり、転倒したり、物を落とす、包丁でけがをするようになりました。手や爪の変色変形 脱毛や吐き気、倦怠感、貧血などの副作用は注射の抗がん剤の治療が終了すれば徐々に減っていきます。しかし、痺れはなかなか消滅しないため、ボタンの脱着、ペンを持って字を書く、お金を財布から出すなどの日常生活が困難になりました。職業によっては仕事ができなくなり、退職された方の"職場で役に立たない"という言葉が悲しかったです。

毎日通う放射線治療では毎回脱着する服のボタンが痺れで、上手くかけられません。外観の見映えのためにブラジャーを探すことも容易ではありませんでした。突然の来客や荷物の受け取りに慌ててウィックを付けたり、胸が目立たない服を着たりするなど、今までにないことの連続でした。このようなストレスフルな生活が続くことを、入院中は知りませんでした。注射の抗がん剤や放射線治療が終わりこれで徐々に元に戻ると思いきや内服の抗がん剤やホルモン剤がはじまり様々な副作用で、楽しく毎日を過ごすには結構な負担が何年も続きます。


放射線治療で毎日病院へ通い、服を脱着するときのストレスを感じている時、ボタンが簡単で、ブラジャーを着用しなくても外観が整う服が一枚あれば、毎日病院に行くのが楽になるだろうにと思いました。


私以外でも同じように、この様な服を探している人がいるのではないかと思ったのが、製作しようと思ったきっかけでした。乳がん手術後の女性たちが不自由ながらなも、なんとか乳房がなくなった事実やストレスと折り合いをつけながら、日常生活や外出を行っている事実に寄り添い、快適で安心感のある服を手に入れることの重要性を理解し、新商品を開発する決意をしました。

万八 小林商店 店主 小林恵美子

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